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4 地元の支援と協力
研究機関立地による効果を期待するためには、当該研究所の活動自体がハイレベルであり、そこから発信される情報が高く評価されるようなものでなければならない。
しかし、新たな研究所が活動を開始し、成果を上げ、評価を得るには一定の期間が必要なため、地元としては開設後10年間、WHO神戸センターの運営を支援することとしており、その間にセンターが素晴らしい成果を上げ、自立することを期待し、またそうした活動を求めて行きたい。
また、神戸市東部臨海部の新都心においては、阪神・淡路大震災の教訓を生かし、保健、医療、福祉の機能が連携したモデルゾーンの整備を進めており、WHO神戸センターはその核施設の一つとして、平成10年春にはこの地に建設中のビルに移転する予定になっている。

 

 

図3

 

 

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WHO神戸センターが入居する国際健康開発センタービル

 

 

なお、支援に当たっては、研究面も含め地元一体となった支援が行えるよう、兵庫県、神戸市、大学、経済界及び医療関係団体からなる新たな支援組織を設立し、センターとの日常的な協力の下、機器の整備、政府・地元関係者との調整、国内への情報提供など研究環境整備のための支援を行っている。

 

5 WHO神戸センターに対する期待
誘致段階における我々の考え方については既に部分的に触れたが、センターが活動を始めた現在、センターの国連機関としての役割を前提としつつ、地元自治体としての期待につい

 

 

 

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